読売ジャイアンツが9月21日、2014年以来5年ぶり37度目のリーグ制覇を決め、原辰徳監督が宙を8度舞った。
優勝に貢献したのは広島東洋カープから移籍1年目の丸佳浩外野手だ。原監督を胴上げしカープ時代から個人4連覇を達成した丸は「チーム一丸で勝ち取ってうれしい。選手として幸せです」と感情を爆発させた。
その丸を昨オフ、ジャイアンツはナゼ獲得したのだろうか。カープから強奪したウラ事情が判明した。
「ジャイアンツは当初は、埼玉西武ライオンズにいた浅村栄斗内野手(現楽天イーグルス)を獲得するつもりでしたが『同一リーグの丸を獲りにいく。丸を獲れば優勝を争う広島東洋カープの戦力を削ぐことにもつながる。絶対に獲る』という新しく編成のトップに立った人物の鶴の一声で方針転換しました。
当初、カープ残留が濃厚視されていましたが、子供の教育面の面倒を見ることなど手厚い付帯条件をつけジャイアンツがあの手この手で籠絡。カープの戦力をダウンさせることを最大の目的としてカネをつぎ込み獲得したのです。セコイと言えばそれまでですが、あの球団は優勝するためには手段を選んでいられないともいえます」(スポーツ紙デスク)
今オフはカープの会沢翼捕手と野村祐輔投手、千葉ロッテマリーンズの益田直也投手と鈴木大地内野手らが国内FA権を取得しているほか、東京ヤクルトスワローズのウラディミール・バレンティン外野手の行方が注目されている。
「ジャイアンツに招き入れても出場機会が大幅に減りそうな選手ばかりですが…。昨年同様、ジャイアンツはセリーグの他の球団の戦力を削るという方針の下、カネをバラまき会沢、野村、バレンティンの獲得に向かうでしょう」(前出の同)
今年も球界の盟主が大補強を行い争奪戦を制することになるのだろうか。