23日深夜放送の『伊集院光深夜の馬鹿力』(TBSラジオ系)において、21日放送の『キングオブコント2019』(TBS系)の裏側が語られた。
「キングオブコント」は、2018年より決勝進出者が当日の生放送中に発表という新しいスタイルを採用している。もちろん、出場者自身には決勝進出が知らされているが、周囲には知らせてはいけない守秘義務が徹底されている。今のところ事前に出場メンバーが漏れる、SNSなどでフライング発表されてしまうといったアクシデントは起きていない。
それでも、伊集院光が親交のある若手芸人に訊くと、いくら隠していても何となくわかってしまう要素があるという。
特徴のひとつとしては「普段は漫才スタイルなのに、ある時期から急にコントばかりするようになる。だが準決勝終わりで漫才に戻すと『あいつ落ちたな』と思う」のだという。確かに『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)では漫才日本一を決めるグランプリであり「漫才コント」も含むが、「キングオブコント」では「コント漫才」はできず、漫才派の芸人もコントに寄せる必要があるので、わかりやすい動きではあろう。
さらに「集中して一個のネタに磨きをかけようとしている。ダークホース(シークレットゲスト)的に入っていたトークライブの出演の順番が変わっていたりする」といった状況証拠によって、決勝進出メンバーがわかってしまうのだとか。まさに芸は生物の世界であるともいえそうだ。
今回は、下ネタ替え歌のどぶろっくが優勝と果たし、ラジオスタッフの間では、両親が爆笑していると、子供から下ネタのフレーズの意味を問われるといったこともあったようだ。あらゆる意味で、これまでにない新しい放送回となったといえそうだ。(文=相川ナロウ)