有吉弘行、モデル小説を通して安部譲二さんを悼む

編集部
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 8日放送の『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)において2日に82歳で亡くなった作家の安部譲二さんについて語られた。

 有吉は安倍さんとは仕事などで会ったことはないものの「飛行機のパーサーなんかやっていて、けっこうエリートでさ。三島由紀夫さんとも仲良くてさ。けっこう知識人なのにゴリラみたいな顔で」と、プロフィールと見た目のギャップを紹介した。

 さらに三島由紀夫が安倍さんとモデルとして描いた小説『複雑な彼』(角川文庫)を有吉は読んだことがあるようで「イケメンの主人公が出てきて、恋があったり喧嘩があったりとあって、さらに飛行機のパーサーしていて、いい男のセリフがあるんだ」と話し、有吉は当初は草刈正雄のような長身のイケメン男性を想定していたという。

 ただ、あとがきまで読んだところ「この小説は安部譲二をモデルとした」と記されており、有吉は「いい加減にしろ! イケメンをイメージしていたら安部譲二かい」と思わず突っ込んでしまったという。ただ本作は1966年に『女性セブン』(小学館)に連載されたもので、20代の安倍さんをモデルとしているため、多少イケメン要素もあったかもしれない。

 有吉は「もう一度読み返す気にはならなかったけどね。読んで衝撃を受けました」と読後感を語り、アシスタントを務めるデンジャラスの安田和博からは「(安倍さんをイメージして)読み返していったら面白いんじゃない?」提案され、有吉は即興でガラガラ声の安倍さんのものまねを披露し話題を誘っていた。

 どういうきっかけがあったのかはわからないが有吉が、三島由紀夫の小説を手に取っていたのは意外なイメージである。有吉は書籍の帯文に時折コメントを寄せることでも知られており、隠れた読書家ともいえそうだ。(文=相川ナロウ)

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