島田紳助からスリムクラブに「M-1優勝エール」。闇営業からのイメージ回復へのシナリオか?

編集部

 お笑いファンは贔屓でなく“実力”での優勝を待っている。

 今年6月に端を発する一連の“闇営業”問題によって、所属する吉本興業から無期限謹慎処分を受けていた「スリムクラブ」が19日、処分が解除され活動を再開した。さらに23日にはスポーツ新聞「スポーツニッポン」の取材で、「島田紳助さんに『M-1で一番になれ』と励まされた」と明かしたスリムクラブ。これだけならば美談で済むが、毎年“吉本贔屓”の噂が絶えないM-1グランプリでの優勝を口にしたとなると、既に“スリムクラブ優勝”という既定路線ができあがっているのでは・・・?と勘ぐってしまう人も少なくないだろう。

 19日、東京・新宿のルミネtheよしもとで復帰後初の出演を果たしたスリムクラブは、スポニチの取材で事件の反省と今後の意気込みを伝えた。復帰舞台でファンから「お帰り!」と迎えられ泣きそうになったと語り、謹慎中にも島田洋七を通じて紳助から厳しい叱咤とともにM-1で“一番になる”よう発破をかけられたという2人。今年も10月からスタートするM-1の予選に向けて、熱のこもった稽古を続けていることが報じられた。

 スリムクラブといえば、2010年のM-1でノーマークながら準優勝に輝きブレイクを果たしたコンビだ。ブレイク以降テレビや舞台で腕を磨き2016年に再び決勝に進出するも、8位と奮わない結果に終わった。以来準々決勝敗退が続いているだけに、決勝進出、さらに優勝は2人の悲願とも言えるだろう。

 しかしM-1グランプリは吉本興業が主催し、審査員も吉本所属の芸人が多いことから、「吉本の売り出したい若手を優勝させる出来レース」という揶揄も少なくない。事実、歴代14組の優勝者のうち吉本以外の芸人は、ますだおかだ・アンタッチャブル・サンドウィッチマンの3組だけ。2007年のサンドウィッチマンを最後に、吉本以外からの優勝者が出ていない現状だ。

 現在は芸能界から引退しているが、“闇営業”問題でもたびたびコメントが報道されるなど、その影響力はまだまだ健在の紳助。そんな過去の“審査委員長”が“優勝”を匂わせる発言をしたとなれば、影響が皆無とは考えづらいだろう。「失意の謹慎から、心を入れ替え栄冠を手にする2人」そんな“お涙頂戴”のシナリオが用意されていないといいが・・・。今年のM-1は、ネタの出来以外も気になるタネができてしまった。

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