のん「楽屋前に不審者」でヒヤリ・・・。完全復活の課題は“小規模事務所”のセキュリティ強化
地方での公演ほどセキュリティは手薄になってしまうのだろうか。
18日に福岡県での舞台に出演した女優・のん(旧芸名・能年玲奈)の楽屋に不審者が侵入しかけていたことが、19日、わかった。不審者とされる男は舞台関係者らに見つかり現行犯逮捕となったが、楽屋前の通路まで侵入していたこともあり、セキュリティに不安の残る結果となった。現在のんはテレビやCMへの出演が増加してきているタイミングなだけに、今後も似た事案の発生が懸念される。
18日、のんは福岡県大野城市の多目的複合施設「大野城まどかぴあ」での舞台公演のため同地を訪れていた。そこを狙って、50代の男が関係者入り口から施設に侵入。楽屋前の通路にいたところを、男を不審に思った関係者に取り押さえられて御用となった。逮捕後は「のんさんに会いに来た」と供述しており、近年テレビで演技する姿を見られなくなったのんを一目見たくて、勢いのあまり犯行に及んでしまったファンなのだろうか。
2016年の“事務所独立騒動”以降、テレビ出演が激減していたのん。しかし今月3日、のんが主演声優を務めるアニメ映画「この世界の片隅に」がNHKで放送され「のんのテレビ番組復帰」と大きな話題となった。さらに19日には、22日から放送されるユニクロのテレビCMへの出演も報じられ、ここに来て世間の注目度が急上昇してきているのだ。人気も確実に回復しているさなかの事件で、今後の模倣犯の出現が心配だ。
この一件が報じられると、ネットからも「一歩間違えば重大事件・・・おそろしい」など、のんの身の安全を心配するファンが続出。さらに「あっさり楽屋前に入れるんだな」「セキュリティ甘過ぎだろ」といった会場の警備の薄さを指摘する声が上がり、中には「事務所がちゃんと守ってあげないと」と、セキュリティ強化に手を回しきれていない小規模な現事務所の体制に注文をつけるファンも現れた。
NHKが「テレビ番組復帰」を後押ししたことで、NHKでのドラマ復帰にも期待が集まっている。現在放送中の大河ドラマ「いだてん」には、のんの出世作「あまちゃん」の出演者・スタッフが勢揃いしていることもあり、「サプライズ出演するのでは?」という噂も飛び出すほどだ。そんな“のん復活”の気運が高まってきている中でのトラブルだが、この一件で勢いが終息するような事態にはなってほしくない。事務所は早急にセキュリティの強化を図るべきだろう。