爆笑問題太田光が「テレビの漫才はチェックされている」熱く表現論

編集部

 20日深夜放送の『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ系)において、「あいちトリンナーレ2019」内の企画として開催されるもわずか3日で中止となった「表現の不自由展・その後」について語られた。

 慰安婦像をはじめとする政治的なアート表現に対し抗議が殺到し、テロ予告なども生じたことから運営、警備上の問題から中止となったことに批判の声もあがっている。だが太田光は「人の命より大事な表現なんてないんだよ。警備が完璧と思えない状況があったら、中止にするのは当たり前」と主張した。太田は「作者はいい。殺される覚悟で命がけで表現している覚悟ができているんだから」としながらも「そこにいる観客が無差別に殺される表現なんてものなんてない」と否定した。

 爆笑問題といえば、時事ネタをイジる漫才で知られるが、それに関しても太田は「テレビの漫才なんてさんざんチェックされてますよ。自分たちの表現は誰かを傷つけているから。チェックされて、それでも人を傷つけるんだから。漫才をやるたびに怒るやつがいる」と、野放しに好きなことを言っているわけではないと語った。

 太田は「俺たちの漫才で人が死ぬ可能性はあるんだから。ましてや人が死ぬ(危険性がある)ときに、『それでも自分の表現が大事』といっている表現者なんていない」と批判し「自分の表現がどんだけ人を傷つけるかというのを理解した方がいいよ」と語った。

 この日の放送では「NHKから国民を守る党」の立花孝志代表がマツコ・デラックスらを「テレビに出ている人間はスポンサーの犬」と批判したことにも「当たり前じゃねぇか。取引先に気を使わない人間がどこにいるんだ」と怒りを示し、表現の自由は無制限に許容されるべきものではないと語った。

 表現をする立場として太田のスタンスが明確になった放送といえそうだ。(文=相川ナロウ)

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