薄給暴露吉本芸人が聞くべき博多大吉の言葉とは?
編集部
吉本興業の闇営業問題を受けて、 若手芸人たちが安い給料を続々と公開し話題となっている。 源泉徴収をきちっとされた金額は1円や45円といったもの。 これでは、とても芸人の仕事だけでは生活してゆけまい。ただ、 これにはガリガリガリクソンが「才能がないだけ」 と切り捨て話題となっている。
そもそも今回の闇営業報道で吉本興業に約6000人の所属タレン トがいるとも報じられ「多すぎるのでは」といった指摘もある。 芸人にとって天国といわれるマセキ芸能社の所属芸人は最大で10 0人程度である。
そんな苦言を呈す若手の吉本芸人たちに聞かせたいのが博多大吉が 発した言葉だろう。大吉は2015年に出演した『芸能人(秘) ヒキダシバラエティ★あけるなキケン★』(TBS系)において「 本当に頑張っていない芸人さんはもう辞めたほうがいい」 と持論を展開している。大吉は「バイトをがんばって、 月に2回くらい吉本が主催するイベントに出て、 そこそこの笑いしか取れず、 飲みに行ったら会社は何もしてくれないと愚痴りながら8年が経つ みたいなやつは今すぐやめなさい」と愛のある説教をしていた。 特定の誰かを指したものではないが、 こうした境遇の芸人は無数にいそうだ。
2011年に引退した島田紳助氏が『M-1グランプリ』( テレビ朝日系)を立ち上げた理由には、 日本一面白い漫才コンビを決めるといった表テーマとは別に、 若手芸人を諦めさせる目的もあったといわれる。当初『M-1』 のエントリー基準はコンビ結成後10年以内であった。 20歳からはじめたとしたら30歳である。紳助氏は「 10年やって準決勝まで行けない場合は、 笑いの才能がないということだから諦めろ」 といったメッセージを示したかったようだ。 シビアではあるが現実的な話ではあろう。
ここぞとばかりに薄給を告発する若手芸人たちは、 大吉や紳助氏の言葉をどう受け止めるだろうか。(文= 相川ナロウ)