「若槻さんと討論をした人は小学校教師でしたが、中学校教師も同じように大変なんですよ。部活の顧問として放課後や休日に出勤しても、もらえる手当は月に数千円しかないということが問題になりましたよね。私もこの問題において取材をした事があり、県大会や全国大会の常連となる有名校の顧問ともなると、部活で犠牲になる時間が多いからか、離婚率がかなり高くなっているように見える、という現場の声を聞きました。
また、若槻さんはドラマの中での人情味あふれる教師というようなものに過度な期待を抱いているようですが、以前は暴れる生徒に対して教師が取り押さえる、というようなことは確かに多くあったと思います。でも現在は、そうした行為も体罰として認定されてしまうため、どうしようもなくなった場合は警察に通報するケースなども多いそうですよ。別に体罰を容認するとかいう事ではありませんが、コンプライアンスに厳しい世の中では、もはや生徒との関係にある程度以上踏み込むことができないのも事実です。ドラマのようなことは、現実にはできないのに、若槻さんのようなイメージを教師に抱かれている人は多い。それは教育現場における、一つの大きな問題だと言えると思います」（教育情報系ライター）
若槻のような考えを持つ親は、いまだに多いようにも思えるが……。今の時代、こうした考えを持つ親は、教育現場にとっての重荷になってしまうと言えるのかもしれない。
