ブラジルを圧倒!“コパ戦犯扱い”上田綺世、ユニバーシアード優勝を飾るハットトリックで汚名返上

編集部

 私たちは若武者の誕生の瞬間を見ているのかもしれない。

 日本時間14日にイタリア・ナポリで行われた「ユニバーシアード」のサッカー決勝戦で、日本代表はFWの上田綺世(あやせ)のハットトリックなどブラジル代表を4-1で圧倒し大会2連覇を達成した。上田は今年6月のコパ・アメリカで9年ぶりの“大学生A代表”として選出され注目を集めたものの、その期待に結果で応えられず“戦犯”としてバッシングの的となっていた。しかし今回の活躍でしっかりと「汚名返上」を果たし、実力を証明してみせた。

 ユニバーシアードとは、“学生のためのオリンピック”とも呼ばれ、国際大学スポーツ連盟によって2年に1度開かれる総合競技大会だ。サッカー代表はグループリーグを首位通過し、決勝トーナメントでも韓国・イタリアを下して臨んだ決勝のブラジル戦で、後半に上田のハットトリックを含む4得点を挙げ“サッカー王国”ブラジルに快勝し優勝を決めた。この優勝で2017年の台北大会に続く2連覇・大会通算7回目の優勝を成し遂げた。

 しかしその上田は、6月のコパ・アメリカで大学生として9年ぶりのA代表に選ばれたが、度重なる決定機で決めきれず0得点。チームも21敗と勝利を掴むことなくグループステージで敗退し、敗退の“戦犯”として上田にはメディアやファンからの厳しい言葉が投げかけられていた。

 しかし今大会で、過去の批判を払拭する活躍を見せた上田に、ネットからも「上田はやっぱ期待しちゃうな」「コパでは結果出せなかったけど位置取り良かったもんな」など、その能力の高さに将来を期待するファンの声が相次いだ。さらには「イタリアとブラジルを破っての優勝だからな」と、“開催国”や“コパ・アメリカ覇者”を破っての優勝に価値を見出す意見も見られた。

 結果を出せなかった選手へのバッシングは、期待の裏返しだ。“五輪世代”でもある上田は、来年の東京五輪代表や、さらにその先の代表を担う存在にもなり得るだろう。毎回のように「決定力不足」が嘆かれる日本代表において、上田が“救世主”となる可能性を秘めていることは間違いない。これから先、上田がどうステップアップしていくか。その成長から目が離せない。

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