乾貴士は今……『18年W杯のヒーロー』一時は評価爆上がりも、最高峰スペインリーグもがく日々

編集部

 『1年で世間の見る目は一変する』。それを最も実感している日本人サッカー選手は、スペイン1部リーグのデポルティーボ・アラベスに所属する乾貴士だろう。

 ちょうど1年前、乾はFIFAロシアワールドカップで2得点をあげ日本代表のベスト16入りに大きく貢献。大柄な相手選手を手玉にとるキレのあるドリブルと、ここぞという勝負所でゴールを決めきる決定力は世界に衝撃を与え、大会終了後にはFIFAが選出する『驚きの活躍をした5人』の1人に選出された。ここから世界のトップチームで活躍するだろうと、日本のサッカーファンは期待していた。

 しかし、世界トップの壁は厚かったようだ。2018年6月に3年契約でスペイン一部リーグの強豪・ベティスに移籍したものの、実力を十二分に発揮しきれずに出場機会に恵まれない日々。試合に出場することを渇望していた乾は、今年1月に同リーグのアラベスにレンタル移籍を果たし、ワールドカップ時のような本来のパフォーマンスを取り戻しつつある。
 その乾に対して、アラベスのスポーツディレクターであるセルヒオ・フェルナンデス氏も「我々が好むプレーヤー」と好意的な評価を示している。

 現在の関心事になっているのは、乾がベティスに戻るのか、それともアラベスで引き続きプレーするのか。今年で32歳を迎えベテランの域に入っただけに、限られたサッカー人生で満足いくキャリアを築くうえでも大きな岐路になるだろう。

 現役日本人プレーヤーでナンバーワンのテクニシャンとの呼び声高い乾なだけに、復調すればセンセーショナルな活躍をすることは間違いない。世間はレアル・マドリーに移籍した若き至宝・久保建英に注目が集まっているが、同じスペインの地で乾も虎視眈々と活躍を見据えていることだろう。『あの人はいま』になるには、あまりに早すぎるのだから。

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