最終回『きのう何食べた?』続編でやってほしいエピソード多数 学ランのシロさんはCGかと思ったら別人だった!

編集部
■意外と残酷な原作部分はカット

 唐揚げを食べてる最中、両親が不自然に席を外す。そして戻ってくるなり母親があからさまに上機嫌に。

 実はゲイに対し微妙に誤解してる二人は、シロさんが家で女装してるかどうかをずっと気にかけており、ケンジからそれを否定してもらった父親が、それを母親に伝えたことで憑き物が取れたようにすっきりした模様。

 クライマックスは帰り道。

「恋人の実家に遊びにって親御さんとご飯食べる日がくるなんて夢みたい」と感慨に浸るケンジ。

「俺にはそんな日がくるなんて永久にないって思ってた」「ここで死んでもいい」と涙ぐむケンジを見て、彼にとってのこのイベントの重さを再確認する。

「死ぬなんてそんなこというもんじゃない」

「油と当分控えて、薄味にして、腹八分目で、長生きしような俺たち」

 微妙にずれた言い回しが不器用なシロさんっぽい。原作よりもドラマチックな演出が涙を誘う。

 さらに原作(♯50)では、この後オチとして寄り添って歩く二人を見た通行人の若者たちが「キモい」「死ね」とコミカルにやじるシーンがあるのだが、そこはカット。コミックではやり過ごせる部分も実写では印象がきつくなりすぎるので無理に忠実に入れ込まない選択が功を奏している。

 原作は偏見を過度に悲劇にせず、それでいて軽いノリながら「ならでは」の苦労をしっかり盛り込んでいるのでドラマでハマった方は見比べて頂きたい。

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