吉本「金欠芸人だらけ」実状はなぜ生まれるのか。「契約」と「登録」の狭間にある地獄の存在

編集部
 だが、加藤や近藤が話していたように、そこに契約というものは存在しない。

「卒業公演が終わると、全体で集められ養成所が終了したあとの説明を受けることになります。そこで伝えられるのは、この場で辞めてもらっても構わないし、続けたければ続けてもいい。続けたい場合は、名前とコンビ名、電話番号とメールアドレスを【登録】してくれということです。これにほとんどの者が【登録】をすることになります。

 卒業公演で一番の評価を受け首席で卒業をした者以外には、まず仕事がありませんが、登録アドレスには、オーディションや勝ち抜きライブへのエントリー情報が送られてきます。さらに、ライブの設営やエキストラ、番組のカメリハ要員などの裏方仕事の情報もあり、それらを自分たちで取捨選択し、力をつけながら存在をアピールし、わずかなブレイクのチャンスをうかがうという日々に突入するわけです」(同前)

 そんな芸人を、毎年、何百組と輩出しているのである。

 「最近では霜降り明星など、養成所を経ずに吉本入りしてくる芸人もいますが、それも扱いは“登録芸人”と基本的には同じでしょう」(同前)

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