西島秀俊の涙にやられる『きのう何食べた?』オールスター総出演ラスト前の感動回
編集部
■西島の涙は本物か
「きっと両親は俺がゲイだってわかった時、きっと俺のことを可哀想な子だって」思ったんじゃないかと悩んでいたシロさん。
「俺がこんな風になったのは自分たちの育て方が悪かったからだって自分を責めたかもしれない ~ だからゲイのなんたるかを知ってほしいってことじゃなくて、少なくとも俺が両親が思ってるほど不幸じゃないんだってことわかって欲しくて……」
3人の前で泣きながら語るシロさん。というかジルベール以外みんな泣いている。
演出というより、西島が泣いたのでつられてしまったと観るのは贔屓目すぎるだろうか? それくらい入り込んでいた。
「ケンジをうちに連れて帰ろうって思ったんだ」とはっきり言ったシロさんにもちろんグッと来たが、「すまんケンジ、今まで何も言わなくて」と、潤んだ目でケンジを見つめながら囁くような声で言ったシロさんの『余韻』がとても良かった。
母親に言われてからことあるごとに悩んで悩んで決めたのだろう。
天邪鬼だからどうしていいかわからなかったけど表情を見るにジルベールにもしっかり響いていたように見えた。
2人の出会いの記念料理を前に、さらに同じクール内ながら時の経過も感じさせつつ、さらなる決意の台詞で畳み掛ける。
地味にオールスターが総出演だし最終話手前に相応しい見応えのある回でした。
さて、ついに来てしまった最終回はケンジがシロさんの実家を訪れ両親と初対面するエピソードが軸になる模様。がんばれケンジ。
(文=柿田太郎)
(文=柿田太郎)