安達奈緒子の脚本の良さに驚く『きのう何食べた?』オリジナル部分も原作上回るハマり具合
編集部
■原作ではシロさんも浮気した過去が
ヒリヒリした後は種明かし。あのエコバッグは買い物シェア仲間の富永佳代子(田中美佐子)からもらったものだったという誤解にケンジも一安心。
和んだ空気で浮気疑惑のくだりは終わったが、原作ではもうひとオチあった。
「実はシロさんもケンジと似た状況で浮気しちゃった経験がある」(ト書き)とのことで、安心して泣いてるケンジの横で「この事は墓場まで持っていくぞケンジ」と汗をかきながら誓うコミカルな顔のシロさんが描かれていた。
ドラマでは省かれていたが、もしこのくだりも実写に盛り込まれていたらまた印象は違っていたかもしれない。
骨格が違うくらいコミカルな顔で描かれてるボケ部分(と言っていいのかわからないが)は、生身の人間が演じる実写だと生々しくなり過ぎて笑いにくい部分が生まれる納品かもしれない。
それでなくても全体にコミックより深刻度を強めに演出してるので、原作を大切にしながら切るべきところは切っているのがさすがだ。
ドラマを見てから初めて原作を読む人は少し淡白に感じるかもしれないが読み比べて欲しい。