しかしインパクトは抜群だった土下座だが、その“演技っぽさ”にテレビやネットから「パフォーマンスにしか見えない」「どんな意味があるのか」「逆効果になる」批判が続出した。また謝罪の中で「金輪際、違法薬物・犯罪に手を染めない」と宣言した田口だが、宣言したことが本人のプレッシャーとなり「誰にも言えなくなり隠れて(再び薬物を)やってしまう可能性もある」と薬物依存症患者の更生を支援する専門家の指摘も見られた。
田口の映画出演は2002年以来、主演としては初のことだっただけに、独立して飛躍を誓う田口としても正念場だっただろう。しかし田口自身の過ちでそのチャンスを失い、さらにはチャンスをくれた関係者すべての顔に泥を塗ったことになる。釈放時に見せた土下座も、その関係者にも向けられていたのかもしれない。