たしかに最近のZOZOからは、以前のような勢いが見えないのは事実だ。2019年3月期決算では、ゾゾスーツなどの新規施策の不振を前澤氏は認めたうえで、業績回復に向けて動き出しているところだ。そうしたなかでも全人類に希望を与える「1億円プレゼントTwitter企画」の継続に向けて、香港でのオークションで自慢のコレクションを売却するなど、滅私奉公の姿勢を見せていた。
ただ、そうした事情を理解せずに、「コレクション売却+経営不振=月旅行も中止」という謎の方程式を見出す一部メディアが出てしまったのだ。
自社の失敗を認め、社会に次のサプライズを提供せんと挑戦し続ける前澤氏から、メディアに向けられた意識改革を求めるメッセージ。この想いは、果たして届くのだろうか。