■シロさんにとっての「神」とは?
小日向カップルの件、長森の件、いろいろあって料理する気力が起きないシロさんは簡単メニューの水炊きで晩御飯を済ますことに。
しかしいつものスーパー中村屋に行くも、手頃な鶏肉は売切れ。ようやく見つけた手羽先は1パック650円という高値。
いやたしかに高いが、決して普通の弁護士からしたら高くもない値段のはず。だが2人分の食費を、月2万5,000円でやりくりすることに生きがいを感じるシロさんからしたら噴飯物の値段。
しかしそこに現れたのはシールラベラーを握りしめた女神・値引きの店員。
手にしていた比内地鶏の手羽先に「半額」の祝福が。
その瞬間、実際にシロさんは「神よ!」と口にしていた。なんて安上がりな男なんだ、筧史郎。
この日も調理中、再度イライラが湧き上がってきたのだが、レンコンのきんぴらを作ることで見事イラつきを散らしていた。
買い物フレンドの富永佳代子(田中美佐子)もかつて話していたが、料理していると嫌なこと忘れちゃうというのを地でいくシロさん。
今回に至っては半額のくだりで9割はストレスが解消されていた気もするが。
シロさんが安く買い、楽しそうに作り、ケンジが笑顔で食べるだけで視聴者はなぜか救われた気持ちになれる。
どこに幸せがあるのかなんてわからないが、意外と近くにあるんだと教えてくれるようなドラマだ。
次回はジルベール航とケンジが衝突? アクの強いキャラが多いので、交わることでの化学反応が楽しみだ。
(文=柿田太郎)