■ジルベールの正体は?
長森の件と同時進行で、3話に登場した小日向大策(山本耕史)にずっと食事に誘われていたシロさん。
モテ期がきたと勘違いしてしまうほど小日向のお誘いラインはしつこかった。
「一度どうしても2人でお会いしたいのです」
たしかにこの文面で誘われたら勘違いしても仕方がない。
パートナーのケンジからは長森と食事に行かないでと嫉妬気味に言われていたが、そのケンジに隠れて小日向とは会うシロさん。
熱烈に誘われてる状況を「まずい」と恐れながらも、こっそり誘いに応じているところをみると意外と押しに弱いようだ。
小日向のことが実はタイプのシロさんは告られるかもしれないとかなりテンパっていた。
しかしそんなシロさんの気持ちを弄ぶように、小日向は例によって自分のパートナー・航(磯村勇斗)とのノロケ話を披露。あげくその席に航を呼んで目の前でイチャつきだす。それを見つめる、さっきまでモテ期だったはずのシロさん。
しかも追い討ちをかけるように「ジルベール(竹宮惠子の少女漫画のキャラ)のような美少年」だと散々聞かされていた航の現実の姿は変なTシャツ(「針ネズミ」って書いてある。原作で「ぞう」)を着た30過ぎの中年だと発覚。
何となく騙された気分のシロさん。泣きっ面に素顔のジルベール。
磯村がイケメンすぎるので、もっと冴えない人選の方が騙された感が増してよかった気もするが、これであの英語を駆使する妄想の中のジルベールが見れなくなると思うと少し寂しい。
ちなみに今回も山本耕史の小日向ぶりは絶好調。このドラマで一番コメディを楽しんでいるのは、おそらく山本だ。今回もジルベール航のわがままで開店前のクリーニング屋に行かされたというノロケ回想シーンで、店のシャッターを叩きながら「開けてー!」と叫ぶ様が滑稽で、普段低い声なのに航案件だとかすれた甘え声に豹変するのがたまらない。器用な人だ。