元フジテレビでフリーの加藤綾子アナがメインキャスターを務める夕方の新ニュース番組「Live News it!」(同局系系)が苦戦を強いられている。
今月1日にスタートした同番組だが、初回の平均視聴率は4.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、先月29日に放送された前番組の「プライムニュースイブニング」の最終回の4.9%を0.3ポイント下回る厳しい結果となった。
その後も視聴率は伸び悩んでおり、元エースアナを満を持してニュース番組のメインキャスターに起用したフジ上層部にとっては大きな誤算だろうが、現場はさもありなんと冷めた反応のようだ。
「加藤アナは確かにウチのエースアナでしたし、一時期は朝の情報番組の顔でもありましたが、バラエティーの色が濃く、お世辞にもニュースや報道向きとは言えません。まして、主婦が圧倒的な視聴者層を占める夕方のニュース番組となればなおさらです。そんなことすらウチの上層部はわからないんですかね。番組がコケればウチの局にとっても、加藤アナにとっても、大きな痛手なのに…」
近年のフジの視聴率苦戦の影響もあってか、同局の局員からは厳しい声も出ている。
確かに適材適所の観点から見れば、けっして“良縁”とは思えない今回の加藤アナの夕方のニュース番組のメインキャスター起用にも思えるが、加藤アナサイドにはある思惑があるとか。
「実は今回の加藤アナのあの番組への出演は、所属事務所が猛プッシュしたともっぱらです。加藤アナといえば一時期は女優業にも挑戦していましたが、所属事務所の本音としては女優よりもキャスターとして活躍してほしい。その方がギャラも高く儲けも大きいし、来年には情報番組や報道番組が増える“東京五輪特需”も控えていますからね」(大手芸能事務所マネージャー)
たとえ、同番組が視聴率で苦戦したとしても、フジはともかく、加藤アナの周囲にとっては同番組へのブッキングは最良の選択のようだ。