有吉弘行が『荒川強啓デイ・キャッチ!』終了を惜しむワケ

相川ナロウ

 7日放送の『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)で、先ごろ24年の歴史に幕を下ろした平日夕方の帯ラジオ番組である『荒川強啓デイ・キャッチ!』(TBSラジオ)について語られた。

 リスナーからのネタメールに『デイ・キャッチ!』が登場したことを受け、有吉は「俺はこれから夕方何を聴いていいんだろう。『デイ・キャッチ!』ロスです」と唐突に話し始めた。さらに「やっぱり川柳こっちで受けつごうかな。やっぱり『荒川強啓デイ・キャッチ!』魂を継いでいかないといけないからね」とコメントした。

「川柳」とは毎週水曜に行われたコーナー「デイ・キャッチ! 時事川柳」である。リスナーから時事ネタをテーマとする川柳を募集し、実際に電話口で朗読してもらうもので、番組の名物コーナーとなっていた。

 気になるのは多忙な有吉が夕方のラジオを、なぜチェックしているのかという点であろう。そこには彼の「どん底時代」が関係しているかもしれない。

「有吉は、猿岩石解散後から毒舌あだ名芸で再ブレークを果たすまで、およそ7~8年にわたって仕事がまったくない時期を過ごしています。この時代は午後4時に事務所に、明日の仕事を確認する電話を入れるのと、夜にスーパーに向かい、見切り品の惣菜を買うのが毎日の唯一の予定だったようです。この時代、テレビを付けてると仲間の芸人が出ており鬱になるので避けていたといわれていますね。そこで『デイ・キャッチ!』を聴きながら、夕方の時間をやり過ごしていたのかもしれません」(業界関係者)

『荒川強啓デイ・キャッチ!』は、政治経済国際情勢といったハードニュースから、芸能スポーツといったソフトニュースまで、あらゆるニューストピックを取り扱っている。コンパクトにその日の情報が得られる報道番組として人気があった。有吉も、社会とつながる唯一の手段として『デイ・キャッチ!』があったのかもしれない。

 有吉は日曜夜の『サンドリ』においては時事ニュースへのコメントが多く、社会への関心が高さもうかがえる。ポスト荒川強啓として、有吉が報道系バラエティラジオ番組の新たなスターとなる可能性は十分ありそうだ。
(文=相川ナロウ)

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