ロック歌手として活躍する一方で、俳優としても際立った個性を発揮。歴史的ドラマシリーズ「太陽にほえろ!」では初代新人刑事・マカロニ役を演じ、世間の人気を確固たるものに。そして「傷だらけの天使」で探偵社の下働き役を演じ切り、この頃には萩原健一のイメージはロック歌手にとどまらず、多彩なシーンでファンを魅了する「エンターテイナー」がふさわしくなっていた。
芸能活動だけでなく、女性関係や事故などプライベートでも良くも悪くも話題を振りまいてきたショーケン。周囲の目を気にせず信じる道を貫き通した男の死は、新元号を前にした日本に、時代の転換することをあらためて知らしているのかもしれない。