12日深夜放送の『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)において、YouTuberのカジサックこと、キングコングの梶原雄太と評論家の宇野常寛氏の論争について触れられた。太田は「梶原が下手くそだっただけ」と述べ「ただのケンカを社会問題にするな」と退けた。
太田は、かねてから「イジメとイジリは変わらない」「イジメこそ笑いの本質である」と持論を持っている。さらに自身の体験として「俺はさんざん人を怒らせてきた」と、ジョニー大倉氏との一件について語った。
MCを務める『サンデージャポン』(TBS系)にジョニー氏が出演し、名曲「ファンキー・モンキー・ベイビー」を熱唱した。この曲は矢沢永吉ヴォーカルのバージョンがよく知られているが、作詞はジョニーが行っている。ただ矢沢とジョニー氏は長年に渡り決別状態が続き、ジョニー氏は14年に死去しているため、キャロル再結成はかなわなかった。
太田はあろうことか「『ファンキー・モンキー・ベイビー』歌って拍手喝采のときに『永ちゃんの声で聞きたい』と言ったら、ジョニーさんが怒ってこっちに向かってきた。絶対殺されると思った。俺も殴られる覚悟をしていたんだが、たまたまストローク(距離)があり、ジョニーさんが頭冷やして『バカ野郎』と言われるだけで済んだ」と当時の記憶を語った。
太田は「ジョニーさんはテレビのバラエティうんぬんとは言いませんよ。俺が殴られて謝るか、俺が『気に入らないなら出るなよ』というか。2人の関係でやっている」とし「それを社会がどうのこうの」と問題にするのはどうかと疑問を投げかけた。芸人としての技量はもちろん、舞台に立つ者として道化としての覚悟がどれだけあるかが問われているのかもしれない。太田にはその自覚はあるのだろう。
(文=相川ナロウ)