錦戸亮『トレース』が人気番組を “トレース”? フジ月9が恋愛路線を捨てた理由

編集部

「プライド」と引き換えて得たものは?

 1月14日に放送された『関ジャニ∞』錦戸亮主演のフジテレビ月9ドラマ『トレース~科捜研の男~』第2話の平均視聴率は11.8%を記録し、初回12.3%に続いて2桁をキープした。

 同ドラマは、錦戸扮する科捜研法医科に所属する法医研究員が難事件を解決に導く姿を描くサスペンス。ヒロインの新人法医研究員を新木優子、警視庁捜査1課刑事役の船越英一郎が脇を固める。

 フジの『月9』といえば、1990年代のトレンディードラマブームを牽引した枠として知られ、これまでも主に若者をターゲットにした恋愛モノがメインとされてきた。しかし、最近は爆死続きでフジ凋落の象徴となっており、昨年には打ち切りも検討されていたという。

「今の宮内正喜社長は長寿番組をことごとく終わらせていることから、月9枠もいつなくなってもおかしくない状況だった。そのため、制作幹部はなりふり構っていられなくなり、方向転換に踏み切ったようです。テレビ離れが進む若者層を捨て、現在のメイン視聴者である50代にターゲットを切り替えた」(テレビ誌ライター)

 その戦略は大成功。昨年7月期には『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』、10月期には『SUITS/スーツ』と昨今、他局で数字を残している警察や弁護士が主人公の捜査モノを続け、2ケタ視聴率に返り咲いている。

「今作もこれまでの月9テイストは皆無。しかも、『科捜研の男』はそのタイトルどおり、『科捜研の女』(テレビ朝日系)に設定がそっくり。船越のクサい演技にいたっては彼の代名詞でもある『火曜サスペンス劇場』(日本テレビ系)を彷彿とさせます。業界内では『他局を“トレース”しただけと揶揄されていますよ』(テレビ関係者)

 4月期も窪田正孝主演で、放射線技師を描く『ラジェーションハウス』が予定されているが、しばらくは月曜の夜9時に視聴者がキュンキュンすることはなさそうだ。

錦戸亮『トレース』が人気番組を “トレース”? フジ月9が恋愛路線を捨てた理由のページです。エンタMEGAは、エンタメの最新ニュースをいち早くお届けします。芸能ニュースの真相に迫るならエンタMEGAへ!