日本テレビの「年越し生カウントダウン」は、なぜ封印された?

編集部

 2018年から19年にかけての年越し特番は、各局とも趣向を凝らた内容がそろった。毎年視聴率において民放首位をひた走る日本テレビでは『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の特別編として「絶対に笑ってはいけないトレジャーハンター24時!」が放送される。これに対抗すべく、バラエティが好調のテレビ朝日は『よゐこの無人島0円生活』をぶつける。番組内では、濱口優と南明奈の無人島結婚式も行われる。

 フジテレビは毎年恒例となった『ジャニーズカウントダウン2018-2019』、TBSでは『CDTCスペシャル! 年越しプレミアムライブ2018-2019』が放送される。テレビ東京は『ジルベスターコンサート2018-2019』を放送する安定のクオリティだ。

 この並びで注目なのは日テレとテレ朝は、生放送ではなく録画での年越しとなる点であろう。いつのころからか、生放送のカウントダウンが消滅したが、先がけは日テレの「笑ってはいけない」であろう。

「『笑ってはいけない』シリーズの年越し特番がはじまったのは03年です。それ以前は生放送による年越し番組が放送されていました。しかし00年から01年にかけた『進め! 電波少年』をベースとする『いけ年こい年』において、カウントダウンの時間をわざと2分早める演出を行い、非難が殺到しました。この企画は大問題となり企画は打ち切り。さらに日テレ内にこのときの放送素材は存在しないようです。スタッフにとっては悪夢の記憶のため消されたのではとも言われていますね」(業界関係者)

 深読みすればカウントダウンのずらしには「時間すらテレビは真実を映すとは限らない」といったメッセージがあったのかもしれない。ただ、大多数の視聴者にとってはただの迷惑行為でしかなかったのは確かだろう。
(文=相川ナロウ)

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