有馬記念(G1)武豊オジュウチョウサン「夢」への飛翔! 障害→平地の凄さ、グランプリだからこその「挑戦」に酔いしれよう

編集部
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 今週末に中山競馬場で開催される有馬記念(G1・芝2500m)。競馬ファンでなくとも注目する国民的行事だが、ここに出走するのがオジュウチョウサン(牡7歳、美浦・和田正一郎厩舎)だ。「障害最強馬」が平地競走、しかもG1に出走するのは異例中の異例である。

 2016年の中山グランドジャンプ(G1)から約2年間、障害で負けなしの9連勝を飾り「21世紀最強ハードラー」であるオジュウチョウサン。今年の中山グランドジャンプを3連覇した後、平地に再転向(もとは平地馬だったが、成績不振で障害に転向していた)。関係者やファンの間でも賛否両論、半信半疑だったが、500万下戦、1000万下戦と連勝し、いよいよこのグランプリに駒を進めてきた。本来ならこの平地成績では賞金的に有馬記念出走は難しいのだが、そこは「グランプリ」。ファン投票3位で堂々と優先出走権を得た。この辺も同馬の注目度を物語っている。

 そしてこのオジュウチョウサンに騎乗するのが、レジェンド武豊騎手だ。今年JRA通算4000勝を達成した競馬界の顔は、平地転向後3戦連続で手綱を握ることになる。「障害のスター×競馬界のレジェンド」の共演というのも、よりファンの心を掴んでいる。

 武豊騎手といえば、オグリキャップ、ディープインパクト(2006年)、キタサンブラックと史上最多タイの有馬記念3勝。歴史的名馬たちも相まってその威光が燦然と輝くが、実はスペシャルウィークやメジロマックイーン、ディープインパクト(2005年)など8回もの2着がある、隠れた「シルバーコレクター」なのだ。有馬記念の素晴らしさ、難しさは骨身に染みているといったところだろうか。

「ギャロップ」最新号では今回の参戦に「また違う感じ(の注目)」「競馬以外での取材も多い」と、昨年「現役最強」として臨んだキタサンブラックとは異なると語っている。そして「(平地挑戦を決めた)オーナーの熱意やファン投票3位というのも騎乗しようと思った大きな要素」「さすがに厳しいことは分かっていますが、見せ場は作りたい」と意気込みを語っている。

 端から見れば「無謀な挑戦」。今回人気が予想される天皇賞馬レイデオロやジャパンC2着のキセキ等と比較すると、持ちタイムもまるで異なる。それでも、グランプリだから実現する「夢の挑戦」であることは、誰にも否定できない。

 ある意味「かつてない有馬記念」となりそうな今年の大一番。平成最後の年末、競馬の2分半に注目するのも一興か。

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