ギョーカイ的ドラマレビュー その17

ムロツヨシが松岡昌宏と小池徹平にキレる!?『大恋愛』最新話直前レビュー

編集部

 放映を前に振り返る、『大恋愛』第7回レビュー。優しい笑顔と女性をまるごと受け止める器の大きさで、視聴者のハートをわしづかみの間宮真司(ムロツヨシ)だが、今回は怒りを見せるシーンが多かった。

 まずは、北澤尚改め間宮尚(戸田恵梨香)の元婚約者であり、若年性アルツハイマー病の主治医である、井原侑市(松岡昌宏)への怒り。前回、侑市の依頼に応えて医学生を前にした講演に臨んだ尚は、マイクのハウリング音を聞いたとたん倒れてしまった。人前で話すことのリスクを予測できなかった侑市に、真司は「どこが権威なんだよ!」と詰め寄る。

 そして、尚と同じ病院で若年性アルツハイマー病の治療をする松尾公平(小池撤平)に対する怒り。倒れた尚が運ばれた病室に忍び込み、尚にキスをしていた公平に、真司は「今度尚に近づいたらぶっ殺す」と警告するが、公平は「僕は尚さんが欲しいんだ。真司をぶっ殺してもね」と、うそぶく。

 治験を受けられることになったら、真司と子供を作ることを考える、と言っていた尚だが、検査の結果、MCIからアルツハイマー病の段階に進行しており、治験の対象外になってしまったことを、ふたりは侑市から告げられる。打ちひしがれていつもの居酒屋に行ったふたりだったが、そこで、尚は、「真司と私の子供は、真司と私にしか作れないでしょ。真司と私の子供をこの世に残したい。協力してくれる?」と子供を作りたい、という決意を告げる。最悪だったはずの日に希望を灯したふたりだったが、物語にはますます気になる要素が。

 ひとつは、真司の作家としての担当編集者水野明美(木南晴夏)の存在。ベストセラーとなった『脳みそとアップルパイ』の続篇を書くことにした真司をますます応援する明美の表情や口調には、単なる作家と編集者の関係以上の感情も含まれていそうで、今後明美の存在に尚が嫉妬するシーンもでてくるのではないか……と気になってしまう。

 もうひとつは、まさかまさかの、井原侑市と尚の母、北澤薫(草刈民代)の急接近。尚の病気の悪化にショックを受けてバーで飲んでいる薫と、親密に会話を交わした侑市は、薫に「また一緒に飲んでいただけませんか。僕のことを頼りにしてくれたら嬉しいなと思いまして」と言う。今期話題のドラマ『黄昏流星群』でも、ジャニーズWESTの藤井流星演じる青年が、婚約者の母親と親密になってしまう展開があるが、お見合いにもやる気もなくしている侑市が、薫にアプローチ、ということもありえるのか? 夫を亡くして独り身の薫と侑市がくっついても、法律的には何の問題もないが、その年の差に、過保護気味の母・井原千賀子(夏樹陽子)は黙っていないだろう。

 さらに、侑市のもとに一通のメールが届く。それは、尚の講演のとき、公平が音響装置を操作したことでハウリングが起こったことを示す動画だった──。そんな気になる要素をいろいろとはらみつつの、今回の放送は、どうなってしまうのだろうか?

里中高志
月刊誌などでメンタルヘルスや宗教から、マンガ、芸能まで幅広く書き散らかす。一時期マスコミから離れて、精神に障害のある人が通う地域活動支援センターで働くかたわら、精神保健福祉士の資格を取得。著書に、「精神障害者枠で働く」(中央法規出版)がある。

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