『イッテQ!』存続の道は視聴者動員の感動企画しかない?

編集部

『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)が揺れている。相次ぐやらせ報道に、番組に対する根本的な信頼が揺らいでいるのだ。今のところ視聴率の低下などは見られず人気番組といえるが、今後の展開次第では視聴者離れが進む可能性もある。その場合、打ち切りなどの可能性も現実味を帯びてきそうだ。その時に持ち出される可能性があるのが、視聴者に向けた「信任企画」であろう。

「『イッテQ!』には、同局の『進め! 電波少年』『ウッチャンナンチャンのウリナリ』といった過去の名物バラエティ番組のスタッフも多く参加しているといわれています。これらの番組では視聴者を巻き込んだ信任企画がたびたび行われてきました」(業界関係者)

 代表的なものとしては『ウリナリ』で行われたポケビ100万人署名があるだろう。千秋、内村光良、ウド鈴木によって結成されたバンド、ポケットビスケッツが新曲発売のために100万人の署名を集めたのだ。これまでも「新曲がオリコン何位以内に入らなければ即解散」といった厳しい条件が課され、それをクリアしてきた。署名は10代の小中高生を中心に集められ、目標を大きく上回る約180万筆を集めた。

 さらに『電波少年』でも、サムシングエルス、ブルームオブユースといった崖っぷちのミュージシャンが解散をかけて「最後の1曲」を作り上げる企画が行われた。当時、登場したばかりのテレゴングシステムを用いた松村邦洋の降板も問うネタもあった。

「こうした、視聴者に信任を託してあらためて評価を固める企画が、今回の『イッテQ!』騒動でも登場する可能性はありますね。ただ、今の時代インターネットを用いた企画では、やはり信憑性に疑問が残りますから『ポケビ100万人署名』のようなアナログな手法が選択されそうです」(同)

 いわば逆境をチャンスに変えるということだろうか。『24時間テレビ』など感動系企画を得意とする日テレならば、やってもおかしくはないだろう。
(文=相川ナロウ)

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