『イッテQ!』騒動で話題の『風雲!たけし城』は世界中に輸出されていた?

編集部
ビートたけし

『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)のやらせ疑惑が余波を呼んでいる。宮川大輔がラオスで行われる伝統的な橋祭り企画に参加するも、この祭りが存在せず日本テレビ側が作り上げたやらせはないかと「週刊文春」(文藝春秋)に報じられたのだ。

 祭りの映像は、プールの上に細い木の橋が渡しており、そこを巨大なボールが振り子状に揺れている。ボールに当たらず自転車で走り抜けば成功といった流れだ。このセットを目にした宮川が「たけし城みたい」と話している通り、確かに件の番組を思い起こさせるものだ。

『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』は1986年から89年までTBS系で放送されていたバラエティ番組である。緑山スタジオに約1億円かけたセットが作られ、一般参加者が挑戦する。制限時間内に壁を乗り越える、池の上を飛び石で渡る、無数の部屋が用意された迷路を抜ける、といったアトラクションが用意されていた。

 この番組は「子どものころの原っぱで冒険ごっこや泥遊びを再現したい」コンセプトがあり、ビートたけし自身も企画に加わった。こうした遊びココロは世界共通の価値観もである。

「実は『たけし城』は世界中で知名度が高い番組として知られています。これまでに、なんと世界159カ国の国と地域で放送されています。さらにアメリカやブラジル、オランダ、台湾のほか中東地域などではフォーマッド販売が行われました。これはTBSと正式なライセンス契約を結んで、現地の『たけし城』を再現するものです。タイトルも『TAKESHI’S CASTELE』です。その他、無許可のパクリ番組を含めれば世界中で『たけし城』が放送されているといえます」(芸能ライター)

 そのため今回問題となったラオスや、隣国のタイでも「たけし城」の知名度は高い。今回の企画はむしろ伝統的な側面を打ち出すのではなく、世界に広まる日本のサブカルチャーといった視点で番組作りをしても良かったのかもしれない。
(文=相川ナロウ)

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