お笑いコンビのさまぁ~ずが、劇団を旗揚げする。動画サイトGYAO!で放送される『劇団さまぁ~ず』の番組内企画として立ち上がった。この番組はドキュメンタリーが主軸であり、番組内で、さまぁ~ずの2人が審査を行い劇団員を集め、本番へ向けた稽古風景などもオンエアされる。公演は来年の春を予定している。
さまぁ~ずはもともと、物語性のあるシチュエーションコントを得意とし多くのライブを手がけている。劇団結成は彼らの芸風に合っているといえるだろう。自由な表現の場を求めて劇団を自ら立ち上げる芸人は少なくない。ほかには誰がいるだろうか。
「よく知られているところでは出川哲朗ですね。劇団SHA・LA・LAの座長を務めています。ウッチャンナンチャンや入江雅人ら専門学校時代の同期とはじめたものです。出川は自宅に電話を引き、留守番電話を設置してチケットの販売を行っていたそうです。出川はもともと俳優志望でしたから、劇団の中では良い演技をするようです」(芸能ライター)
さらに、お坊ちゃん芸人として知られる彼も劇団を持っている。
「東MAXこと東貴博ですね。昭和の名コメディアンとして知られる東八郎を父に持ち、東は父の弟子であった萩本欽一が主催する『欽ちゃん劇団』に入り鍛えられます。東は大学生など若い世代を中心に無料のお笑いセミナーの『笑塾』も行っています。これは亡き父が生前に行っていた試みを引き継いだものです。劇団や塾で場を作り、そこで修行を積ませようとしているのでしょう」(同)
芸人にとってライブなどの舞台は生身の反応が得られる重要な場である。それは劇団であっても同様かもしれない。
(文=相川ナロウ)