依然として15~20%の高視聴率を維持しているとはいえ、ひと昔ほどのパワーがなくなっているともっぱらなのが、日本テレビの人気番組『笑点』だ。
番組の顔である桂歌丸が亡くなり、16年に春風亭昇太が司会に昇格してからというもの、「パンチ不足」との声がチラホラ。
「新メンバーに加わった林家三平がとにかくつまらならない。『笑点で一番つまらないメンバーは?』というアンケートでは、いつも他のメンバーに4倍近くの差をつけて断トツ1位になる始末。ほかのメンバーも軒並み高齢でキレが感じられず、唯一キャラ立ちしている主力の三遊亭円楽頼みという状況です」(テレビ誌ライター)
しかし、そんな精神的支柱の円楽が9月28日に初期の肺ガンを公表、10月5日に手術を受ける事態に。12日の独演会で復帰を果たしているが、“Xデー”を見越し、“後任”として番組関係者に売り込みをかける不謹慎な落語家もいたという。
番組関係者も肝を冷やしていたようだが、そのことがあって、局内では円楽に“花道”を用意したほうがいいのでは、との声がにわかに持ち上がっているという。
「具体的には、円楽を司会にしてはどうかという案が浮上しています。4月1日の放送回では、特別企画として円楽が大喜利の司会を務めており、これを観た視聴者からは『円楽、司会このままやれば?』『違和感ゼロ。むしろしっくりくる』『面白さが10倍になった』とのコメントが殺到していました。今回は初期ということで事なきを得ましたが、年齢的なことを考えたら次はわからない。昇太とポジションを入れ替える『下剋上企画』なら、注目度も上がって番組も面白くなるのは間違いない」(テレビ関係者)
視聴者も再び「パンチのある笑点」が観たいはずだ。