延期の背景にあるのは、やはり“あの件”だろう。
2月に予定されていた、アニメ映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の公開延期が発表され、楽しみにしていたファンは落胆させられたようだ。
同作は2016年に公開された『この世界の片隅に』に約30分の新規シーンを追加した、いわば“続編”。延期理由について制作サイドは、「当初の想定以上に制作に時間を要しており、本編完成までには数カ月単位での期間が必要になることが判明した」と説明している。
「同作の主人公・すずを演じたのがのん(元・能年玲奈)です。所属事務所とケンカ別れして以降、芸能界に居場所をなくしていた彼女ですが、この作品で声優として主演。奇跡的な大ヒットを飛ばし、あらためてタレントパワーを見せつけました」(芸能ライター)
そんなのんが、契約問題で揉めていた元所属事務所「レプロエンタテインメント」と、10月上旬に極秘会談していたことを10月19日発売の写真週刊誌『FRIDAY』が報じている。
「会談はのん側がレプロへの謝罪とマネジメント契約の再開を前提に和解を申し入れてきたとされますが、レプロは『何ら解決には至っておりません』との見解を表明しています。『この世界の片隅に』は、レプロを退社した後に出演した作品ですから、レプロと再契約するとなると、“権利”が複雑になりそう。レプロが言う『解決』の中には、『のん』として活動していた仕事の権利関係のことも含まれていた可能性もあるのでは。続編アニメの制作延期が『数カ月』かかると発表されたのは、再契約問題が決着するまで、それくらいの期間がかかるほど“複雑な問題”と見ているからかもしれません」
のんといえば、レコーディングに参加したクラシック音楽作品のアルバムが10月24日に発売されるなど、新たな「権利問題」は今後も次々と発生しそう。
とにもかくにも、大ヒットアニメの続編が無事に公開されることを祈るばかりだ。