キングコングの梶原雄太が10月1日にYouTubeチャンネルを開設した。梶原はカジサックを名乗り、2019年末までに登録者数100万人を目指す。達成できない場合は芸人引退を宣言しており、まさに背水の陣だ。
現在、専業YouTuberのほかに、芸能人がチャンネルを開設するのは珍しくない。だが、100万人は途方もない数字といえる。何よりキングコングのYouTubeチャンネル「毎日キングコング」がすでにあり、登録者数は約7万人にとどまっている。ほかの芸人の場合はどうなのか。
芸人のYouTubeチャンネルで高い登録者数を獲得しているのはゴー☆ジャスによる「ゴー☆ジャス動画@Game Market」が知られ会員数は約35万人である。このチャンネルは流行りのコンテンツである「ゲーム実況」を行うほか、専用の業者が運営している。
さらにロバート秋山の「クリエイターズ・ファイル」も約40万人の会員数を誇っている。秋山が男女問わず、さまざまな「あるあるクリエイター像」に変身するさまが受けている。
こうして見ると、芸人のYouTubeチャンネルは、必ずしもテレビに出ている人間に登録者が集まるわけではないとわかる。ネット民と親和性の高い「ゲーム実況」を手がけるゴー☆ジャスや、見た目がとにかく面白いロバート秋山のようなネタが受けているのだ。
意外と健闘しているのが、ヒロシによる「ヒロシちゃんねる」である。一世を風靡した自虐ネタではなく、趣味のキャンプ、アウトドア関連の動画を多く公開している。これがお笑いファン意外の注目を集めたのか登録者数は約23万人だ。
最近すっかりテレビでは見なくなった日本エレキテル連合による「日本エレキテル連合の感電パラレル」の登録者は約14万人。コントの小道具紹介などマニアックなネタを更新している。
芸人YouTuberが成功するには、熱心なファンをどれだけ獲得できるかが勝負だといえるだろう。梶原の底力に期待したい。
(文=相川ナロウ)