『27時間テレビ』教養路線が大不評 ビートたけしの興味は理系寄り?

編集部

『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)が9月8日から9日に放送されるも、平均視聴率は7.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と史上最低の数字となってしまった。

 今年度は昨年度の「にほんのれきし」に引き続き、教養バラエティ路線を踏襲。食に注目し「にほん人は何を食べてきたのか?」が取り上げられた。『食いしん坊! バンザイ』に出演する松岡修造が一人芝居を披露するなど、注目ポイントはあったものの、視聴率は伸び悩んだ。

 今後も教養路線を続ける場合、必要なのはテーマ選定であろう。何より、総合司会のビートたけしの興味関心に沿ったものが良いのではないだろうか。

「もともとたけしさんの興味は文系よりも理系にあります。明治大学の工学部機械工学科出身であり、除籍となるも特別卒業認定を受けています。もともと数学者になりたい夢もあり、実際に高校数学レベルの問題に挑む深夜番組『たけしのコマ大数学科』も企画しています。往年の人気番組『平成教育委員会』でも、国語や社会科を得意とする逸見政孝さんと、数学や理科を得意とするたけしさんのコンビネーションが生きていました。今回の『食』のテーマは一部は理系となりますが、さらにたけしさんの興味に惹きつけても面白いかもしれません」(放送作家)

 理系のくくりならば、宇宙、生命、科学、技術と幅広いテーマが組めそうだ。

「ただ、理系の番組を面白く見せるのは至難の業といえるでしょうね。CGや模型なども凝ったものを作る必要があるので、番組の制作予算はかかるといえるでしょう。ただ現在よりはたけしさんも乗り気になるのではないでしょうか。基本的にテレビ業界の人間は文化系出身者が多いため、どうしてもそちらの興味に偏りがちですが、面白い理系番組があったら視聴者の興味も現在よりは向くのではとも思います」(同)

 現在のところは不調といえる新生『27時間テレビ』の新たな展開に期待したい。
(文=相川ナロウ)

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