広島・鈴木誠也の“ハンカチ齊藤皮肉発言”に見る、実力がものをいうプロ野球の世界。嗚呼、無情

編集部
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 かつての甲子園スターも、実力主義の世界では後輩にもいじられるのか…。

 広島カープの4番・鈴木誠也が、今夏の甲子園準優勝投手で一躍時の人となり、ドラフト1位候補に浮上した金足農・吉田輝星について言及した。5日に行われたU18アジア選手権・韓国戦で粘りの投球を見せるなど実力は折り紙付きの吉田について「母校(二松学舎大付)が出ていたのもあって、甲子園は見ましたよ。吉田君、いいですよね。ピュッと球が伸びる。大学進学とか言われていますけど、ぼくの意見を言わせてもらうと、すぐにプロで勝負して欲しいですね。見たところプロ向きというか」と分析。「若き侍JAPANの主軸も高評価!」という話で終わればよかったのだが、この後、ある先輩選手を指していると思われるディスり発言が飛び出してしまう。

「誰とは言いませんけど、甲子園で騒がれて大学へ行ってダメになっちゃった投手って結構いるでしょ?」と日本ハムファイターズ・斎藤佑樹を連想させるコメントをさらり。斎藤が今年30歳を迎えるのに対し、鈴木は24歳とかなり年下だが、年俸ではほぼ2倍の6000万円で鈴木に軍配。しかも、今シーズンの鈴木は1億円突破をほぼ手中におさめる大車輪の活躍ぶり。いくら年上でかつての甲子園スターであっても、長年2軍を主戦場とする落ち目の選手を下に見るのは当然といえば当然である。

 ネット上での斎藤いじりはもはや定番だが、プロ野球界でもいじられている現状を垣間見せてくれた鈴木。大学進学推奨派をズバッと切る今回の発言は、プロか大学かで迷っている金足農・吉田にとっては大いに参考になるアドバイスとなったことだろう。

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