5日、広島の新井貴浩選手が会見を開き、現役引退を発表した。
新井選手は41歳でプロ20年目。広島→阪神→広島というキャリアを歩み、2年前にはリーグMVPに広島優勝と、キャリア晩年にして全盛期を迎えていたが、今期は故障により出遅れ、打撃成績も伸び悩んだ。
引退発表と同時に、ネット上はこの話題で持ち切り。ファンに愛された男を象徴するように、トレンドワードは「新井貴浩」ではなく「新井さん」だった。
「ネット上には『まだいかないで……』『もう新井さんが見られないなんて』『新井さん、最後に日本一で!』『最後の最後まで応援してます新井さん』と温かな言葉が溢れています。最近引退したプロ野球選手でここまでの反応は珍しいですね。
もともとファン、関係者問わず『天然』といわれているように、強力な打撃といかつい風貌に見合わない『おもしろプレー』や『はしゃぎっぷり』が人気だった新井選手。コラ画像も多数出回っており、画像を上げて引退を惜しむファンもいるようです」(記者)
2015年に広島に戻った際には、不動の4番、25年ぶりのリーグ優勝、MVPに輝くまでの活躍を想像した人は少なく、本人も予想していなかったという話も。また、2007年の阪神移籍会見では「辛いです……カープが好きだから」「喜んで出て行くわけではない」「FAなんてなかったら良かったのに……」と涙ながらに発言。「じゃあ残留しろよ」とツッコまれたのもまた印象的で一時「辛いさん」というあだ名までついた。
とにもかくにも「愛され男」新井選手が引退。寂しくなるが、これまでの活躍をまずは労いたい。