第12回U18アジア野球選手権が3日開幕。連覇を目指す日本は大阪桐蔭のスター選手を中心に金足農業の吉田輝星投手など磐石の婦人。
同日、1次ラウンドA組初戦で香港と対戦。結果は19安打26得点の猛攻で26-0。ぐうの音も出ない圧勝である。
プロ注目の根尾昂選手(大阪桐蔭)は、なんと3回でサイクルヒットを達成。1回こそ無得点も、2回に一挙19点で勝負あり。先発の野尻(木更津総合)も3回をノーヒットとまったく危なげなく、結局5回コールドで試合が終わった。
「日本強い」「やった」となればいいのだが、この結果に対し世間からは決して喜ばしい声ばかりが出ている状況ではないようだ。
「香港投手陣は速球が100キロ未満もザラで、守備も簡単にエラーをするなどほとんど大人と子どもといった感じでした。『中学生でも勝てそう』『香港選手小さすぎ』と、レベルどころか根本が異なることがはっきりと見て取れました。
台湾や韓国など、アジアですら一部でしか野球が普及していないことが一目瞭然。『これじゃあ五輪から外されるわけだ』と改めて思った人も多いようです」
競技であり、勝負の世界であることを考えれば選手たちには当然非はない。問題は、ナショナルチームにもかかわらず「別の競技」がごとき状況に陥ってしまうことにあるのだろう。
今後は日本や台湾、韓国には「シード権」を持たせても、という声もある。無論、それが「国際大会」として微妙なのも事実だが。