『石橋貴明のたいむとんねる』テコ入れにファンが悲鳴、マニアック路線を望む声も

編集部

 今年4月より始まった『石橋貴明のたいむとんねる』(フジテレビ系)の“テコ入れ”が話題だ。この番組は石橋とミッツ・マングローブをMCに、ゲストとの1980年代のカルチャーをめぐる、マニアックなトークが一部のファンには好評を博していた。

 これまで番組では、いくつもの名シーンが誕生している。意外なことに初共演となる浅草キッドの水道橋博士が、80年代とんねるずの活躍を記録したVHSテープを持参したかと思えば、元そのまんま東こと東国原英夫が、石橋とディスコにナンパに繰り出した時の女子大生との写真を宮崎県の実家から持参する。石橋ばかりではなく出演者が思い出を懐かしむ番組であったといえるだろう。爆笑問題の太田光が完全に視聴者目線に戻り、80年代テレビバラエティの魅力を語ったほか、柳沢慎吾の鉄板ネタ「撮影所の若山富三郎」なども記憶に残る。

 ところがここ数週の放送内容には変化が生じている。7月30日放送では関根勤をゲストに迎えたものの「昭和生まれVS平成生まれ」として若者の取材VTRをもとにしたジェネレーションギャップトークに終始してしまった。石橋と関根の組み合わせならば、やはりプロレスなどのマニアックなネタを期待した視聴者も多いのではないだろうか。8月6日放送ではオアシズの大久保佳代子と若槻千夏をゲストに「昭和のイケメン」を語る内容に。番組のキモである石橋と同世代の人間による濃いトーク要素が衰退してしまったのだ。

「番組が視聴率的に芳しくないのは確かなのでしょうが、グルメなどの安易なトレンドを取り入れたテコ入れは番組の屋台骨を失ってしまうも同然だといえるでしょう。視聴者が期待しているのは、古舘伊知郎と酒を飲みながらマニアックなトークを繰り広げた『第4学区』のような内容なのではないでしょうか。現在の時間帯が厳しいならば、志村けんの番組のように深夜帯へ移動するのも一案でしょう」(放送作家)

 コアなファンが多い番組だけに、かつてのクオリティに戻しての存続を望む声は多そうだ。
(文=相川ナロウ)

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