北川昌弘の「美女&美少女的ドラマ独偏批評」その11

石原さとみの「ヤバい、ヤバい」からそのまま石原出演AUBEのCMへ! 奥田恵梨華のコロッケ揚げも要注目な『高嶺の花』第3話

編集部
ドラマの“質”は脚本家で決まるのか、あるいは演出家、プロデューサーで決まるのか? 確かにそれもあるだろう。だが、作品に彩りを添えるのは女性キャストだ! 稀代の美女&美少女ウォッチャー・北川昌弘が送る、女性キャストから見るドラマ評――。

 冒頭、いきなり原田由美役のクールビューティー奥田恵梨華のコロッケ揚げで始まる。なんと夫婦間で5年間も口をきかず、ただひたすらコロッケを揚げているらしい。

◯奥田恵梨華(1981年2月24日生 スターダストプロモーション制作3部)
一応朗報かも。あの出方なら、まだまだ何度も出れるじゃんと思ったら、スターダストプロモーションの公式サイトも、以前は、2話と3話に出演との表記だったのが、7月27日現在は、第2話から出演に変わっている。今後も出演してくれそうな雰囲気になりました。次はセリフを言うか、夫(吉田ウーロン太)と5年ぶりに会話をするかに注目でしょうか?

 で、その後、高橋ひかる演じるコスプレ娘・原田秋保と、笛木優子の娘の田畑志真演じる今村芽衣が登場する。

◯高橋ひかる(2001年9月22日生 オスカープロモーション所属)
◯田畑志真(2005年12月24日生 フラーム所属)
田畑志真さんに関して。制服姿のときはあまり可愛いと感じず、思わずスルーしてしまってすいません。私服姿で登場した今回はなかなか可愛かったです。しかも、広末涼子、有村架純、松本穂香が所属するフラームに、この若さで所属できているのはかなり期待されているのかも。

 ストーリー的には、風間直人の謎のやさしさに関して。ももになぜブチ切れられたかをコスプレ娘がまるでその場にいたかのように「元彼の話をきくのは、全然、自分のこと好きじゃねえのかよ」となったことをわかりやすく解説。

 その後、ももと風間がなぜキャバクラで会えたのかはかなり不思議だが、ももも「あんたの物語はないの?」と指摘され……。“自分の物語”がないのが、風間直人の不思議なやさしさの秘密なのかも? 植物園入場券を渡したが、行く約束は泥酔状態でしたのだろうか?

 そして、ももが酔っ払ってきて「ヤバい、ヤバい」から、そのまま、「ヤバい、ヤバい」と石原さとみのAUBEのCMにつながったのには驚いた。

 これは偶然ではないだろう。

 この番組のスポンサー事情がどうなっているかは知らないが。不景気続きでテレビのスポンサー営業もそれなりに大変なハズ。CM出演者がメインキャストだと、それを理由に営業する場合もありがち。ただ、ドラマの出演者が、ドラマのイメージとかなり違うキャラでCMに出てくることが多く、強烈な違和感を感じることもままあるのだが。今回は、かなりズムーズで驚いた。さすがは野島伸司というべきか。

 その後、ももがどうやって自宅へ戻ったかが気になったが描かれず、部屋のソファーでキャバクラの衣装のまま寝ていた。

 千葉雄大クン演じる宇都宮龍一周辺に関しては、彼自 身は、イベントで家元はももと確信したようで、ももに雑誌の企画を用意して接近を図る。

 芳根京子演じる月島ななは、宇都宮が気になってしかたがなく、気もそぞろ。家元にもバレバレ状態。姉の代わりにななは宇都宮に会いに行き、

宇都宮「おれは、家元と結婚する。それがおれの運命だ」
なな「わかった。わたしが家元になったら…」
宇都宮「なんだって?」
なな「それが運命になるのね」

 結婚するためにも家元になる覚悟を固めるのか?

 ななの母親の戸田菜穂は、娘のななを家元にするべく、ななと結婚してもらおうと、千葉雄大クンと逢瀬を重ねているが、結果的には弱みを握られた状態と宣言をされて……。それでピンチかとおもいきや、まんざらでもない様子? 確かに、私も、男性趣味はまったくないが、あまたの俳優の中でで唯一、雄大クンなら……と思わなくもない(笑)。

 一方、宇都宮龍一の新たな魅力も。なぜか、自身のイベントに出なかったにもかかわらず、会場にいて、迷子(野澤しおり)の女の子には優しく接していた。

◯野澤しおり(2011年05月09日生 テアトルアカデミー所属)
ドラマ版『この世界の片隅に』で、主人公のすずの妹・すみの幼少期役でも出演していた子です。

 そしてももが結婚式当日に破談になったハニートラップ問題は、予想通り家元の差金だった。理由は、ももに天から授かった才能を捨てさせないため。

家元「才能ある華道家なら、色恋などという俗なものに溺れるな」
もも「新しい恋をしろと言っだじゃない」
家元「こうも言ったはずだ。そしてその男を切り捨てて、罪悪感を持って立ち直れと」
もも「家元になんて絶対ならない」
家元「なれないだ。今のままではな」
もも「あなたを絶対、許さない」
家元「いや、いずれ、感謝をする」

 いともあっさり、家元が白状して、今後、どうなる? 鏡の前での異変は何? 別人格でも現れるのか? 風間直人とつきあうももと芸術家で月島流の家元になるももの?

 最後はももと風間直人の植物園デート(会いたいとももがメールでも送ったのだろうか)。

 そしてついに熱いキス。ありゃまあ。で、次号につづくのであった。

 第4話は、恋愛未経験の風間直人がキスを経験して、壊れる? ななが家元を目指して、本格的に始動。そんな中で、宇都宮が手配した、華道家・月島ももを特集した雑誌が発売されて……。

北川昌弘(きたがわ・まさひろ)
1957年、北海道生まれ。成蹊大学卒業。美女&美少女ウォッチャー。執筆活動やメディアへ出演する一方、各地の芸能イベントでの取材活動を行い、アイドルランキング『T.P.ランキング』の資料収集に従事。1991年〜1992年オーディション番組『ゴールド・ラッシュ!』(フジ)の審査員。1996年〜『ザテレビジョン』ドラマアカデミー賞審査員。

石原さとみの「ヤバい、ヤバい」からそのまま石原出演AUBEのCMへ! 奥田恵梨華のコロッケ揚げも要注目な『高嶺の花』第3話のページです。エンタMEGAは、連載コラムの最新ニュースをいち早くお届けします。芸能ニュースの真相に迫るならエンタMEGAへ!