『ハゲタカ』まさかのコメディドラマ!? 綾野剛の「大げさ演技」極まる「フランス製だああ!」決めゼリフと演出、監督の責任

編集部

 

 27日に放送された『ハゲタカ』(テレビ朝日系)2話。視聴率は11.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調をキープしているが、評判はすこぶるよくない。

 2007年のNHK版が名作だっただけに比較すると苦しいのは当然といえるが、それ以上に首をかしげざるを得ないのが、主演の綾野剛の演技と和泉聖治監督の演出だ。

 綾野はこれまでどこかミステリアスな緩めの役が多かっただけに、今回の敏腕ファンドマネジャーというのは新たな挑戦なのかもしれない。ただ、大森南朋が重厚感たっぷりに演じたNHK版と比較すると、どうしても「コメディ」な印象に……。

 特に視聴者が気になったのが、買収しようとする大手ベットメーカーを訪れた際、相手方の社長が「15分で来る」と部下から伝えられ、鷲津(綾野)は「15分ですね!」とスーツの腕をバッとあげてから腕時計を確認! 別にそこまでしなくてもスーツの袖は上がって腕時計は見られると思うのだが……まあ、往々にして大げさすぎる演技が目につくわけである。

 また、ネット上で話題になったのが最後の「決めゼリフ」である。老舗ベッドメーカーを手に入れることが決まり、それまで会社を食い物にしてきたオーナーに対してのセリフである。真摯なベッドづくりを忘れた社長に対しての一言が……。

「社宅の寝室のベッドは……フランス製だああ!(写真を投げつける)」

 まあ、それはそれで重要だとは思うのだが、決めゼリフとしてはなんとも締まらないというか……。

 綾野自身も「この脚本でいいのだろうか」と思いながら演技している部分もあるのかもしれない。やはり演出、監督の責任が一番大きいのではないだろうか。

 もはや「コメディドラマ」として見るなら面白い『ハゲタカ』。最強にクールだったNHK版とは別の作品として見るのが無難なのかもしれない。

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