第二の読売ジャイアンツに!? 日テレがeスポーツ事業にのめり込む「2つの理由」

編集部

 日本テレビの動きにテレビ界からは熱い視線が送られている。

 6月29日、同局はeスポーツ事業を手掛ける子会社のアックスエンターテインメントを設立し、プロゲーム選手が所属するゲームチーム「AXIZ(アクシズ)」を設立、eスポーツの地上波番組を放送することを明らかにした。

 eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、対戦型のテレビゲームを「スポーツ」とみなして、現在では欧米を中心に普及が進んでいる。

「選手は7月27日まで募集されており、すでに相当数の応募があるようです。日本ではお遊びと思われがちですが、海外では賞金やスポンサーで生計を立てるプロのゲーマーも存在し、2022年のアジア大会での正式競技採用も発表されています。7月1日に幕張メッセで開かれたeスポーツ大会『モンストグランプリ2018』は賞金総額6000万円で優勝チームには賞金3000万円が贈られました。会場には4万人の観客が詰めかけましたという話です。テレビ番組のほうでもDAIGOや生駒里奈がプロの技術をわかりやすく紹介するなど、裾野は広がっていきそうです」(テレビ関係者)

 こうした取り組みを日本テレビが他局に先駆けて行っているのには2つの理由があるという。

「一つは、プロ野球のように『AXIZ』をeスポーツ界の『読売ジャイアンツ』としたいようです。日テレは現在のテレビ不況を深刻に受け止め、従来のコンテンツは頭打ちになっていると感じています。系列にスター選手を揃えた人気チームを持つことによって、この分野での一人価勝ちを狙っているというわけです。そして、もう一つは中継スタッフの再活用という面。eスポーツの中継にはかなり技術が必要で、画面の切り替えなどを下手なスタッフがやると非常に見にくくなってします。日テレには熟練の技術を持ちながらも余剰人員となっている人たちも大勢いますから、その人たちの新たな受け皿としたい考えもあるようです」(前出・テレビ関係者)

 eスポーツが日本で根付いたとき、日テレはますますテレビ界で盤石の地位を築きそうだ。

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