2話連続で視聴率2ケタを記録した『この世界の片隅に』(TBS系)。今期ドラマ最大の注目作といえるだろう。
主演の松本穂香、夫役の松坂桃李とキャストも多くの耳目を集めメディアの注目も大きいわけだが、ここまで注目を浴びるのは、やはり2016年に公開され小規模上映ながら大ヒットを記録した「アニメ映画版」の力があってこそだろう。
主役のすずを演じた女優ののんの声優力や、非常に細かい時代の情景を描き切っている点が高い評価を得、同年公開された『君の名は。』とともに世間の話題を独占した。
社会現象になったことを考えれば、ドラマも注目を集めるのも当然であり、TBSとしてもすでに「助走」がついている作品をできる事に感謝はあるに違いない。
ただ、TBS側の感謝を、アニメ制作側が「拒否した?」として話題になっている。
ドラマのエンディングクレジットで「special thanks to 映画『この世界の片隅に』製作委員会」となっているのだが、アニメ製作委員会が「当委員会は当該ドラマの内容・表現等につき、映画に関する設定の提供を含め、一切関知しておりません」とコメントを発表したのだ。
アニメ製作委員会の言い分は何なのだろうか。「一緒にするな」なのか単なるお知らせなのか……いずれにせよ、感謝を伝える意味でTBSが出したメッセージに対して少々冷たい対応だったらしく、ネット上では「TBSフラれた」「どういう意味だったのかね」と話題になった。
日本中でブームになったアニメ映画版。ブレイクの度合いではレベルが違うのは明らかなので、いろいろと憶測されてしまうようだ。