綾野剛『ハゲタカ』NHK版が良すぎて苦戦? 「資金力の差」「大げさ演技」も今後の鍵は……

編集部

 

 俳優の綾野剛主演『ハゲタカ』(テレビ朝日系)が19日に放送された。

 今期ドラマの中でも注目作として知られる『ハゲタカ』。バブル崩壊後の日本を舞台に、死にかけた企業を次々に買い叩く「外資系ファンド=ハゲタカ」の凄腕マネジャーを主人公に、金と人を巡るドラマを描く。

 主演の綾野剛は『コウノドリ』(TBS系)や『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)、数々の映画でもその演技力を評価される人気俳優。最近ではその「社交的エピソード」や交友関係でも世間から注目されている。

 綾野自身も相当な気合いでこの作品に臨んでいるようだが……やはりこの作品の「過去」が邪魔しているようである。

 同作は2007年にNHKでドラマ化されている。主演は大森南朋で、彼の出世作ともいえる。国内外で数々の賞を受賞した「名作」として知られており、あの『半沢直樹』(TBS系)も一部ではこのドラマを意識しているのでは、という声がある。その反響は、NHKが同局ドラマ初の映画化に踏み切ったからもおわかりだろう。

 NHK版で展開された重厚な人間ドラマやその完成度と比較すると「人間描写が軽い」「なんか違和感」という声が出てしまうのも仕方なしか。主役のファンドマネジャー・鷲津政彦に関しても、大森の演技が極めてクールで冷徹だったのに対し、綾野は声が大きくトークの起伏も激しい。回を重ねればよりよくもなりそうだが、現状「ハマってる」演技とは言い難い。

 無論、映像や音楽などあらゆる面に映画並みの投資ができるNHKと民放では大きな差が出るのは必然といえる。綾野を中心としたキャスト陣、そして演出でどこまでカバーできるのかが鍵となりそうだ。

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