コンビ結成19年目を迎えた、お笑いコンビの千鳥。すでに中堅クラスのタレントとして活動している彼らだが、お笑い関係者は「ブレイクの掟がつかめるかが勝負の分かれ目となる」と明かす。
本業の漫才では『THE MANZAI』『M-1グランプリ』にも出場するなど一定の評価は受けているが「クセのあるボケが多く、万人ウケしないところがある。本人たちもそれを承知でやっているので、それはそれでコンビの持ち味として育ててるならいいのですけどね」(同)。
だが、彼らの持ち味が発揮されているのは、別のところにある。『いろはに千鳥』(テレ玉)などに代表させる“ロケ番組”だ。
「関西でコンビ結成しているので、情報番組などでのロケはお手のもの。単にボケるだけでなく、自分たちの存在感をそこかしこで織り交ぜるのは上手だと思います」(同)
さらに『相席食堂』(ABCテレビ)などではMCとしての起用も目立ち始めたが、別のテレビ関係者は「これまでのコンビ芸はあえて捨ててたほうがいいかもしれない」とアドバイスを送る。
「これまでは自分たちの存在感をあらゆる形で表現して、それが一定の支持を受けたからMCの仕事も舞い込み始めた。だけど、MCの立場はあくまでも他の出演者をどう“回し”ていくかが中心。いらぬボケをガンガン挟み込んでいたら番組は進みませんからね。味が無くなると思うかもしれないが、今のテレビ番組のMC業で求められるのはそういったところなので、犠牲にするところはして、新たなコンビ像を出していけばいいと思いますよ」
過去にはゴールデンタイムに進出した『ピカルの定理』(フジテレビ系)にもレギュラー出演したが、わずか2年で番組が打ち切られた憂き目にも遭った。今度こそ、彼らはブレイクできるのか。