フリーアナウンサーの有働由美子が、10月から報道番組『NEWS ZERO』(日本テレビ系)のメインキャスターを務めることとなった。今年3月に27年間働いたNHKを退局。退局に際しては「前から抱いていた、海外での現場取材や興味のある分野の勉強を自分のペースで時間をかけてしたいという思いが捨てきれず、組織を離れる決断をいたしました。有働由美子という一ジャーナリストとしてNHKの番組に参加できるよう精進してまいります」とのコメントを発表していた。
「『NEWS ZERO』のキャスターをするにあたり、日本テレビと結んだ契約の中には、大災害、大事件が起きた時には現場で取材、レポートできるといった項目も含まれているようです。つまりスタジオでの番組進行にとどまらず、スタジオを飛び出し外から中継する機会もありそうなんです」(テレビ局関係者)
有働アナのジャーナリズム魂は相当なモノで、NHK退局後、自分の時間ができたということもあって東日本大震災の被災地である東北地方をプライベートで訪れ、その様子を書き留めるなど精力的な活動をしているという。
「これまでの報道番組では現場記者と編集マン、アンカーであるキャスターはそれぞれ分断されていて、溝ができているといわれていました。有働アナが現場に出ることになれば、現場とスタジオを結ぶ架け橋のような存在になってくれるのではないかという期待も、日テレ内からは出ているようです。キャスターはなかなか記者の立場や苦労はわからない部分が多いですが、その両方を掛け持つことで番組に一体感が出るかもしれません」(同)
有働アナスンサーが報道番組、日本テレビの雰囲気を一変させるかもしれない。