サンドウィッチマン“好きな芸人1位”の業界評「コンプラ重視の時代だからこそウケる」

編集部
 

グレープカンパニー公式サイトより

 お笑いコンビ、サンドウィッチマンが「日経エンタテインメント!」で毎年発表される「好きな芸人ランキング」で堂々の1位に輝いて話題になった。

 20年の芸歴を持つサンドが、明石家さんまらベテラン芸人を抑えて躍り出た1位。深夜番組を含め、テレビだけで約10本のレギュラー番組を抱える売れっ子だが、お笑い関係者は「彼らはいい意味で、昔も今もあまり変わらない。それが、画面を通しても視聴者に伝わっているのでしょうね」と明かす。

 そもそも、彼らは吉本、松竹などの大手芸能事務所所属ではなく、現在もグレープカンパニーという小規模のお笑い事務所に所属する。

「最近でこそ、カミナリやピン芸人の永野らがプチブレークしましたが、現在も“稼ぎ頭”であり、彼らなしでは事務所の存続もないとさえ言われているほどです」

 そのため、現在もブレークした割には小さな仕事もこなす傾向だといい「営業もそれなりに行ってますよ。深夜番組のMCが多いのも、事務所側からすれば安定した収入を得たいという思惑もあると思いますよ」(同)。

 本来ならゴールデンタイムでのバラエティ番組でメインを張りそうだが「そこはやっぱり、事務所が小さいのも影響していると思いますよ。吉本やワタナベエンタテインメントなどテレビ業界に大きな影響力を持つ事務所なら、今ごろ冠番組をいくつも持っていたでしょうね」(同)。

 だが、そこにあえて身を置かないのはなぜか。

「ある程度、自分たちのペースで仕事ができ、本職である漫才やコントもできる。そういった部分を気に入っているからでは?」(中堅放送作家)

 コンビ芸としては、それほど毒気はないが「コンプライアンス重視の今は、それがウケる。地元の仙台でもレギュラー番組を持つなど、人を大事にしている印象を持つ業界人は多いと思う」と明かす。

 小さな事務所でも生存競争が激しい芸能界で生き残る術を彼らが身につけていたことが、今回の1位に輝いた大きな要因かもしれない。

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