テレビの裏側をコッソリ暴露! 謎の業界人集団「チーム・スパイス」の業界裏日誌

【連載70】タレントの不祥事で現場は大混乱! 横領に手を染めたテレビマンの 末路とは?

編集部
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  午前3時、オレは編集室にいる。 かれこれ14時間はこもっているだろうか。
  あるタレントが車の事故を起こしため、彼が出演している場面を大幅にカットすることになったのだ。

  カットするということは、そのぶんを何か画を埋めなければならず、再編集に明け暮れている。
  起きてしまったことは仕方がないのだが、本来やらなくていい作業をやるというのも空しいものだ。

  タレントが不祥事を起こした時、テレビ業界は大騒動だ。
  起こした事件やスキャンダルにもよるが、まず倫理的に番組が放送できるのかという壁にぶち当たる。

  法に触れている場合は完全にアウトだ。
  放送することで、視聴者に不快感を与えないか、社会的影響はないかと慎重に検討され、そのまま流すのか、あるいは当事者の姿をカットするなり、ボカしを入れるのか、はたまた他番組と差し替えるのかが決定される。

  スポンサーとなっている企業へのダメージ回避という点も重要で、悲しいかな、お金を出して頂いている以上、ご意向に沿わなければならない。
  一方、タレント本人や事務所から自粛を願い出るケースもある。

  こうした、無駄な労力と気遣いが各所に発生するため、不祥事を起こしたタレントはよほど仲が良くなければ、スタッフに嫌われる。
  散々修正を促され、徹夜続きでやっと仕上げたVTRを再びやり直さなければならないというのは、やはり怒りがわいてくるってもんだ。

  某長寿人気クイズ番組では、レギュラー解答者が金銭問題でトラブルになった時、放送ではまったく本人が存在しないかのように編集されていて、“神編集”とも呼ばれたことがあった。

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