テレビの裏側をコッソリ暴露! 謎の業界人集団「チーム・スパイス」の業界裏日誌
【連載44】今やADが番組会議の主役に! SNSの発達で変わりゆくテレビ業界
編集部
かつては、“オタク”とひとくくりにされ、ともすれば揶揄されていた彼らが、今や番組づくりの中心にいることさえあるのだ。 また、最近の若者はデジタル機器に詳しく、ある制作会社のADは撮影、編集、デザイン、イラスト、小道具づくりなど、一人で何でもこなしてしまう。
カメラやパソコンに関する知識が、玄人はだしのレベルなのである。 仮に彼が「辞めます」とひと言いったら、「給料を倍にするから残ってくれ!」と懇願されるだろう。
その会社は少数精鋭ゆえ、彼の代わりがいないからだ。 各テレビ局が動画配信サービスに力を入れはじめ、優秀なテレビマンがその関連部署に異動し、オリジナルコンテンツもどんどん製作されている。 メディア革命は想像以上に加速し、視聴者だけでなく製作者もこれまでのスタイルと常識を変えざるえない転換期に入った。
これからは物心ついた頃からネットに精通し、デジタル機器を巧みに操るスマホ世代がさらにメディアを牽引していくだろう。 そんな中、若いスタッフの意見に耳を傾けず、テレビは大画面で見てナンボと思っているようでは、それこそ“この業界の片隅に”追いやられてしまうのだ。 本日の日直:現役放送作家(業界歴13年) ・「チーム・スパイス」とは… メディアで活躍している、ディレクター、放送作家、アシスタントプロデューサー、スタイリスト、ヘアメイクなど数名で構成されている、謎の酒好きテレビ業界人集団。西麻布、三軒茶屋界隈などで、夜な夜な業界話に花を咲かせている。