テレビの裏側をコッソリ暴露! 謎の業界人集団「チーム・スパイス」の業界裏日誌
【連載41】企画書作りはタダ働き! 現役放送作家が暴露する番組企画のパクリの実態!!
編集部
何気なくテレビを見ていると、以前自分が企画した番組がオンエアされていたという経験を持つ放送作家仲間も少なくないのだ。
そこで「パクリだ!」と抗議したところで、誰もが思いつくアイディアだと一蹴されてしまうのがオチである。 ある放送作家は、自分が提出していた企画書と同じ内容の番組をテレビで目にし、その番組ホームページを見たところ、自分が書いた企画意図の文言がそっくりそのまま載っていたなんてこともあったそうだ。
これぞ決定的な証拠とばかりに、提出先のプロデューサーにどうなっているのかを尋ねると、「似たような企画なんていくらでもあるし、特別オリジナリティを感じる文章にも思えない」とはぐらかされてしまったという。
こうした“ブラックボックス”が存在する限り、業界の末端に位置する我々テレビマンは、「タダ働き」、「長時間労働」といったブラックな環境からは抜け出せない。
“格差”と“分断”は、アメリカだけでなく、日本のテレビ業界にも横たわっているのだ。
本日の日直:現役放送作家(業界歴13年)
・「チーム・スパイス」とは… メディアで活躍している、ディレクター、放送作家、アシスタントプロデューサー、スタイリスト、ヘアメイクなど数名で構成されている、謎の酒好きテレビ業界人集団。西麻布、三軒茶屋界隈などで、夜な夜な業界話に花を咲かせている。
そこで「パクリだ!」と抗議したところで、誰もが思いつくアイディアだと一蹴されてしまうのがオチである。