これまで数多くの姉妹が芸能界での活躍を夢見てデビューしているが、2人揃って売れたのは、古くは姉妹デュオ「こまどり姉妹」や倍賞千恵子&美津子、荻野目慶子&洋子、ともに石田ゆり子&ひかり、アナウンサーの小林麻耶&麻央らわずかである。
その背景を芸能事務所のベテランマネージャーはこう分析する。
「姉妹でお笑いコンビを組んで売り出すならば、売れなくても売れても同じタイミングとなります。ただ、大半の場合は別々に売り出し、売れるとしても先にどちらかが売れることになる。そうなると、売れない方は『何故、私は売れないんだ?』と悩み、ネガティブな日々を送る。そういう考えが仕事に良い影響を与えるはずがなく、そのまま姉妹の差がズルズルと開き、売れない方が芸能界から自然と淘汰されるケースがほとんどです」
だが、最近は姉妹揃って売れているケースも目立っている。
まず真っ先に姉妹での活躍がクローズアップされているのが広瀬アリスとすずで、2人とも同じ事務所に所属している。
「元々、姉のアリスが小学校の時にスカウトされ芸能界入り。ティーン誌のモデルとして絶大な人気を誇り、そこから女優業に転身した。一方のすずは、姉のイベントに遊びに来ていたところを事務所の社長にスカウトされて芸能界入り。当初から演技の才能があったので、最初から女優業を中心に活動し、2015年公開の映画『海街diary』では新人賞を総なめに。今年公開の『怒り』でも迫真の演技を見せました。現在では、妹のすずの方がリードしているかに思われがちですが、姉も着実に仕事をこなしており、姉妹の仲はとても良好。母親も含め、一緒に住んでいるのも仕事のストレス解消などに役立っているのではないでしょうか」(映画会社スタッフ)
広瀬姉妹同様、同じ事務所に所属しているのが、ガールズユニット「E-girls」メンバーである“藤井姉妹”こと藤井萩花&夏恋だ。
ちなみに、2人の兄はジャニーズ事務所の「ジャニーズWEST」のメンバーの藤井流星だ。
「デビュー前は、2人で同じダンススクールに通ってダンスのスキルをアップ。そのおかげで見事なプロポーションを維持し、ルックスも含めて同年代の女性たちのカリスマ的存在になった。最近では所属事務所も2人を猛プッシュしており、今年は姉妹ユニット『ShuuKaRen』としても活動をスタートさせました」(スポーツ紙デスク)