【連載36】“卒業”と“引退”で分かる現代のアイドル事情!　

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  最近、人気アイドルグループからの卒業、そして芸能界引退の発表のニュースが話題になっているわね。
  ここまで応援してきたファンは当然ショックだろうし、世間からも「まだ若いのにもったない」なんて声もある。

  数年前から、雨後のタケノコのごとく、アイドルを名乗るコたちがたくさん出てきて、今や飽和状態だけど、それでもトップアイドルグループともなると、ほんの一握り。
  誰もがなれるものじゃないし、一度手にした栄光や地位は手放したくないのが、人間ってものよね。

  まして女のコだったら、キレイな衣装やメイクを身に付けて、華やかなステージに立つのは憧れよ。
  アタシだって、できることなら羨望の眼差しを浴びて“キャーキャー”言われたい。
  まあ、この年でアイドルなんてやったら、失望の眼差しを受けて、“ギャーギャー”わめかれちゃうんだろうけど(笑)

  それに、同年代で働いている女性たちに比べたら、芸能人ということでお給料も良いだろうし、それこそ周囲から毎日チヤホヤされるのって悪くない。

  でも一方で、同じ“女”として分かる部分もあるわ。

  10代後半から20代前半って、一番楽しい時じゃない?
  それこそ友だちと遊んだり、好きな人ができて付き合ったり、旅行に行ったり、そりゃあまぶしい青春時代よね。
 
  アイドルは、それこそ選ばれた人間にしか味わうことができない貴重な体験をする機会が多いかもしれないけど、同級生や一般人の友だちが普通の生活を楽しんでいる姿を見たり、話を聞いたりすると、うらやましくなることもあると思う。

  とくに最近は、SNSで友だちの情報なんかを目にする機会も多いから、余計にそう感じるんじゃないかな。
  女って周りの幸せにすごく敏感な生き物なのよ。